偽物の自分とその残骸たち(自由律俳句)
誰か拾ってくれたらと思う度他人任せじゃいけないと気付く魅力なんて欠片もないのに
人生が夢ならあこがれの人もまだ生きてるし
愛のないセックスしかしたくないと呟く誰より他人に優しいあのひと
噂なんてどうだっていい真実も要らないずっと好きだよ
愛だとか好きだとか簡単に言うけど何も知らない他の言葉も
好きな人の夢をみたけどコンプライアンス的にちょっと言えない
下半身ガバガバ まるで傘カバー
夢ならばどれほどよかったでしょうが洒落にならない今日この頃
雲には乗れないとわかっていながら乗れそうだって立体なんだもの
触れられないものに想いを馳せるのは私もだったと気づく夕暮れ
時間を殺せと言いつつも全ては有限帰路に就く
ジャージーはオーバーサイズを着てみたいきっと着膨れする
巻き髪もショートボブもできない髪質
かずうちゃあたるとよく言うけれどゴネてはいけない覚えとけ
誰にも言えず増幅する雑多は綺麗なパッチワークかゴミ山か
消えたいんじゃない全てリセットしたいだけ
無駄なことに時間を使うのが悪い癖そんなのみんな同じじゃないの
みぎてのきつねさんは語り手でひだりてのきつねさんは聞き手それぞれ少女と男性の役をします
パスワード変えてない本読んでない今日もたぶん
しゅくだいがおわったらあそびにいこうねが果たせないまま大人になった
しらすをたべてる海にいた塩
気持ちの変え方を教えてくださいずっと付き纏うものがあるんです
分け合うことが善ならばひとりの私は悪ですか
痛みを伴う快楽しか無いと言うならこの世はみんなマゾ気質ですね
「まだ若い人が死ぬのは悲しいですね」平仮名の「おれ」を追いかける
明るさを強要される苦しみや孤独を知らないクリスマスソングが今年も流れる
期待などしてはいけないくらいの気持ちでないと来年まで持たない
年末に何を観るんですかなんて浅はかな質問でごめんなさいあなたのことが知りたかっただけ
もう一週間かと思う日常と時間の感覚を失ったブログ知られたら終わり何事も