透明と灰と水

自由律俳句

しゅうまつのかおり

大森靖子を口ずさみつつコンビニへ金色の空黒い満月

アイデンティティを捨てきらきらのモミの木に成り果てる

時を越えて愛されるってすごいよな性欲みたいな刹那に生きてるおれらなんて

この中の餅どれか一つは餡子が入ってます

もう終わったグループライン最後のふたり

半乾きのタオル亀の餌の匂いがしたので次のゴミで捨てる

体育座りのキウイブラザーズが見つめる虚空

スカイツリー1回行ったけどすみだ水族館は行ったことない

ざるそばアイス展望台あの日の前髪死んでた

今が全てなんだから一年前と比較なんかしないで

随分と楽になったよお前がいない時はな

ラーメンもアイスも食べていいのと笑われた

おいしかったし満腹だけど何か違う気がする

各章の内容が重複し過ぎだろ読解力なくてもわかるように書いてくれ

何も歯に挟まってないはずなのに

ジャケットベスト腰巻靴下レッグウォーマー降参です暖房つけます

風呂掃除終わったかなトイレ行きたい

パソコン剥がれてきたピンク色

古文とか世界史ができる人はわたしと頭の作りが違うんだと思っている

できないことはできないで何が悪い!(威張ることではない)

ニギコロの姿勢をとるコザクラインコが欲しいためにガチャガチャを8回回したことがあります

目を合わせる度に何でまだと思う

返信が来ない遅すぎたか

どうせ何も考えてないラブホテル性の6時間

生々しい苺の香りがするペン鎌倉で買ったのインクが切れたけど捨てたくない

思い出したくもない、が思い出せないに変わった今気づいた

感覚麻痺させてようつべ

からだの一部を粘膜にぶち込むようにイヤホンを耳に挿せ快楽の海へ

エロコンテンツは最後の砦

ロマンスちっくなのは求めてない

爪切り血みどろ

ハロスイ元日ハピバにがっかりしたあれから一年か

ちゅーちゅーちゅーじゃ足んないッ…///とか言う相手居るわけない

本当に孤独な人間はそれを愛していない者だ

もう2019年も終わるというのに殺してくれと呟いている

あけましておめでとうと言ったら何がおめでとうなの?と返された数年前の元日

あの人を知らない年がやってくる